異世界の勇者とサキュバス

突然、ポケットの中の電話が鳴った。

「あれ?」

もちろん、電話なのだから着信はする。

でも、今この状況で着信音が鳴るのはおかしい。

「なんか、音が鳴ってますね。ユキト様の魔法器具から」

突然の着信に驚いた自分を、心配そうな顔で見つめるリア。

「あれ、なんか誰かの電話が鳴ってないか……」

「なんで、普通こんな所で電波なんか入らないだろ……」

見知らぬ城の、見知らぬ部屋の中、

不思議そうにこちらを見る他の同居人、サキュバスのリエルに捕まった人間達だ。

「ああ、すいません。マナーモードにするのを忘れてました」

恥ずかしそうに、周りに頭を下げて謝る行人。

ただでさえ自分だけメイドさんと一緒で浮いているのに、これでさらに変な目で見られてしまう。

「と、とりあえず出るか……電話の主は……山本のやつか」

小さい頃からの友人、くだらない冗談にもちゃんと反応を返してくれるいい奴だ。

まさか、この状況で雑談の電話をしてきたわけじゃないだろう。

もしかして、あいつもこの世界に来てる?

「あーもしもし……」

「ハイハーイこんばんは、あなたは誰?」

少しの不安と期待を持って、電話にでた行人。

だが電話口から聞こえてきたのは、友人ではなく見知らぬ女性の声だった。



「えっ、うわっ」

なんで急に変な女の人の声が、この番号はあいつのじゃなかったのか。

「というかこの世界で……なんで電話が繋がるんだ?」

「ユキト様どうしたんですか? そんな大きな声をだして」

あらゆる疑問に驚きの声を上げたら、さらに心配そうな顔でリアが話しかけてきた。

「あら、その声は……ちょっとそこの見知らぬあなた。今話しかけてきた子に出てもらう事ってできるかしら?」

「あ……はい、できますけど」

何故だから知らないが敬語になってしまう。

「じゃあお願い、少し変わってもらえる?」



「ちょっとそこの喋ってる君」

電話の前でペコペコしていると、同居人の一人である大人が話しかけてきた。

「はい、何か」

「そろそろ例の女がくるぞ。いつもの食事の時間とかで」

例のサキュバス、リエルがもうすぐこの部屋に来るらしい。

「他と通話できているのが気づかれたらまずいから、いつでも電話は隠せるようにしとけよ」

確かに、偶然とは言え今はこれが唯一の連絡手段だ、

リアの事を知っているらしいこの女性が、なんとかここから逃してくれるかもしれない。

「……という事だけど、わかった?」

以上を踏まえながら、行人はそっとリアに魔法器具という名の携帯電話を渡す。

「わかりました、これだけはなんとしても死守します」

行人の言葉に強く頷きながら、メイド服を着たサキュバスは静かに電話を受け取った。

「もしもし……って最初は言うんですよね……あっ、その声はリーネ様!」

電話越しの知り合いとの再開に、今までにない口調で喜ぶリア。

「ハイハーイこんばんは、今日私と楽しいセックスをするのは誰かな?」

同時に、部屋の扉が開きサキュバス、リエルが中に入ってきた。



「……あら、せっかく迎えに来てあげたのに、もっと素直に喜びなさいよ」

突然現れたサキュバスに静まり返る部屋、それを見て少し不満そうなリエル。

「まぁいいわ、今日は誰を食べようかな♪」

部屋に入ってくるリエルを確認しながら、行人はそっとリアの方へ目配せをした。

「(……ちゃんと隠した?)」

行人の心の声に、メイドは静かに頷いて返事を返す。

「(……はい、ちゃんと向こうから見えないように隠しました)」

何を言っているのかはわからないが、とりえず意思の疎通はできた。

心の中でほっと胸を撫で下ろすと、後ろから誰かが自分の手を引っ張ってきた。

「それじゃあ今日はあなたね、ええと、確かユキト君だっけ?」

振り返ると、ニコニコと微笑みながらこちらを見つめるサキュバス。

「言っておくけど拒否権はないからね。さ、一緒に食事を楽しみましょう♪」



リエルに引きずられるように歩きながら、行人は考える。

突然の着信、何故電波が通るのかはさっぱりわからない、だからそれは置いておく。

それよりも引っかかる事がある、あの電話の向こうにいた女性だ。

リアの知り合いだから少なからずサキュバスだろう、それがなんで魔法器具を持っていたのか。



「……」

「あら何よ、せっかくかわいいサキュバスと歩いてるのにそんな顔しちゃって」

正直、ここから先は考えたくなかった。

何気なくサキュバスと接してはいたけど、よく考えるとそれは間違いだったのかもしれない。

「かわいいサキュバスと歩いてるから黙ってる。だから緊張しちゃって声がでないんだ」

思っていた以上に棒読みな喋りに、行人は自分で驚いた。

「あははっ、面白い事言うんだ」

とりえず今は友人が生きている事、また自分が死なない事を考えよう。

「その調子で頑張ってね、あっさり堕ちたらつまらないからさ♪」



「それじゃあ、ユキト君はそこで待っててね」

サキュバスの寝室、ベットの上に座りながら、行人はリエルが衣服を脱ぐのを見守る。

「ああ別にオナニーとかしたかったらしてていいよ、でも、逝く時は私に言ってね、ちゃんとゴックンするから」

衣服を脱ぎながら、幼い外見に似合わない怪しい笑みを浮かべるリエル。

真っ白な肌、それほど成長していない小さく膨らんだままの胸。

あまり異性に興味は無かった行人でも、その姿には思わず胸がドキッとするものがあった。

「こういうのはね、準備が大切なのよ……ええと、ちゃんとシーツを引いて……そうそう、飲み物も用意しないとね」

自分が裸であるのを気にもせず、リエルは惜しげも無くその裸体を行人に見せつけていく。

「この食器ねぇ、気に入ってるんだよ……前に同じ種類のを落として割った餌なんか、喘ぐ暇もなく吸い殺してあげたんだから」

ベットの横で、行人に背を向けながらテーブルに食器を並べるリエル。

小さく揺れるそのお尻からは、女性の性器がなんの恥ずかしげもなく晒されている。

「なぁに、そんなHな目でお尻を見て……別にいいんだよ、これからここにいっぱい精液だすんだから、もっと好きなだけ挨拶していいよ」

行人の視線に、わざとらしくお尻を付き出し誘惑してくるリエル。

これが罠なのはわかっていた、この淫魔が猫のようなポーズで自分を誘惑しているのもわかっていた。

「あははっ、ズボンがHに膨らんでるよ。女の子の裸を見て興奮するなんて、ユキト君も変態だねぇ」

わかっていたけど、耐えられなかった。

今までサキュバスに犯されてわかった事があるが、淫魔の誘惑の前に人間の理性なんて無意味だった。



「あははっ、二人きりになった途端これなんだから、全く人間って面白いよねぇ」

目の前で、フラフラとHに揺れる小さなお尻。

「こうして、女の子に上に乗りかかられて、お尻で顔を潰されるのが好きなんだ」

グイグイと押しつけられる淫魔の下半身、柔らかい感触が顔に覆いかぶさってくる。

「別にそんなわけじゃ……んんっ」

「いいんだよ、素直になって。だってこれで何回目? 二回目ぐらいかな、サキュバスに逝かされるのは」

サキュバスの暖かい舌が、自分の性器の上を這っているのがわかる。

「それともあれかな、一緒にいたメイドさんにもう犯されてたりするのかな?」

ペロペロと、アイスを舐めるような舌使いでちんちんを味わうリエル。

根本から先端まで、じっくりと飴玉を溶かすようなその動きに、行人はただ体を震わせることしかできなかった。



「ねーどうなのー、ユキト君とあの劣化サキュバスはもうやってるのかなぁー」

お尻を振りながら、駄々っ子のような口調でサキュバスがちんちんを扱いてくる。

淫魔の体液で滑ったちんちんを、その小さな手でシコシコと、先端部分を中心に激しく責めてくる。

「うわっ……それはまだっ……ううっ……1回だけ」

「あははっ、ユキト君手コキに弱いんだね。お尻にクンクン喘ぎ声が伝わってくるよ」

下半身を押し付けながら、淫魔の手コキは止まらない。

「そうかーじゃあ3回かぁ。それじゃあもう駄目だね」

もう駄目?

それは一体、どういう事だ。

「あぁん、そんなクンクンしちゃ駄目。くすぐったいよ」

今の言葉の意味を知りたいけど、目の前のお尻が邪魔をして上手く喋れない。

お尻をどかそうともがく度に、逆に淫魔の陰部が顔に押しつけられていく。



「んんっ……しょうがないなぁ。いいよぉ、好きなだけ私のあそこクンカクンカして」

暴れる度、もがくたび、さほど肉のついていない小さなお尻がグイグイと顔を押しつぶしてくる。

その度に、淫魔の甘い匂いが、人間を壊すフェロモンが、体の中に入って心を狂わせてくる。

「だって、これだけサキュバスとHしちゃったら。もう人間相手なんかじゃ物足りないよねー」

淫魔に捕食された下半身から、クチュクチュとHな音が伝わってくる。

フェロモンを吸い込ませながら、お尻で顔を押しつぶしながら、サキュバスは決して獲物の性器から手を離さない。

「心の中でひそかに思ってるんでしょ。実は犯されたい、もっともっとサキュバスの奴隷にしてくださいーって、ね、変態くん?」

そんなわけない、サキュバスに犯されたいなんて思わない。

淫魔の快楽に溺れて死ぬなんて、嫌だ。

頭の中ではそう思っているのに、体が逆らえない。

「あははっ、おちんちんが苦しそうにピクピクしてきたね。いいよ、それじゃあお口で逝かせてあげる」



行人の上で、リエルの小さな肉体が大きく動き出した。

目の前で、お尻が激しく上下に揺れる。

わずかに濡れている陰部も、その上にある可愛らしいあそこも、ガクガクと激しく揺れ、自分の顔に迫ってくる。

「んふっ……逝っちゃえ……出しちゃえ……そのまま激しく射精して、くたばっちゃえ」

普段ならまず目にすることは無い、女の子のお尻の下からの絶景。

グイグイと顔に柔らかい肉があたる、下半身から何かがこみ上げてくる。

逝く、射精してしまう、女の子の顔面騎乗に興奮して、その口で性を吸い取られてしまう。

「んっ……んふんん!!! んんっ……んっ……んふっ」

体から、ストローを刺されたみたいに何かが吸われていく。

自分の性器を通して、体の上に覆いかぶさるサキュバスの口内に、ドクドクと精液が吸い込まれていく。



「んんっ……ぷはぁ。あははっ、ごちそうさま、なかなか美味しかったよ」

ようやく絶景、目の前で永遠に揺れるサキュバスのお尻から開放された。

「これで4回目かぁ……後何回ユキト君は持つかなぁ。死なないように頑張ってね」

見た目相応の可愛らしい笑顔で、優しく餌の功労を称えるリエル。

「う……うぁ……」

こんな事を続けたら、近いうちに死んでしまう。

異世界で、サキュバスに全てを吸われくたばってしまう。

「でも嬉しいんだよね。こうしてサキュバスに極上の快楽を提供されて、逝くぅって喘ぎながら死ぬのが理想なんだよね」

顔に口づけをしながら、うっとりとした目でこちらを見つめてくるリエル。

精を吸われたばかりなのに、その顔がとても魅力的に見えてしまうのが怖い。

「サキュバスに殺されるなら変態ユキト君も本望でしょ、あははっ♪」



その7へ



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