人間の男を捕まえた。
「まさか殺す気で襲いかかってくるとは思わなかったわ、もしかして私の事知ってるの?」
突然男に呼び止められ、私と性交したいのかと思い、そのまま付いて行った。
するとこの倉庫に入った途端、急に男の態度が変わり、隠していたナイフで切りかかってきた。
「セレン……サキュバスだろ」
「あら、そこまで知ってるなんて珍しいわね。説明が省けたわ」
まさかこっちの世界で、ここまでの動きをする人間がいるとは思わなかった。
「前に吸い殺したええと……格闘家さんよりはいい動きしてたわね、でも」
所詮人間、高貴なサキュバスの相手ではなかった。
そのまま組み伏せ、面白そうなので手を拘束し、どう処分するか今考えている。
「この手錠って便利ね、元の世界に持ち帰りたいぐらい」
「……」
「んーつまらないわね、ほら何か言いなさいよ。好きにしろ、殺せぐらい言っても、恥ずかしく無いと思うわよ」
「そんな事言いたくない……逆に黙っていて……うわっ……やる」
耳に息を吹きかけた途端、ピクンと男の体が動いた。
なかなか楽しい反応をしてくれる人間だ。
「いいわよ、じゃあこっちで勝手に楽しませてもらうわ」
こういう強気な人間な壊していくのが、最高に面白い。
「あなたの上に座って、いくつか質問させてもらうわね」
椅子の上、手を後ろで拘束されている男の体に、ゆっくりと座り込む。
「なんで私の事を知ってるのかな、もしかして同じ世界から来た人?」
静かに腰を動かし、耳元で優しく、目の前の人間に問いかける。
「黙っていたかったらそれでもいいわよ、でも……はぁ……喋ってくれたら、少しずつ気持ちいい事をしてあげる」
少しだけ舌を出し、香りを擦りつけるように、耳元へ軽く息を吹き込む。
「いやだ……言ったら……殺される」
徐々に、下半身に触れている何かがせり出してきた。
言葉とは裏腹に、目の前の男が、私を求めてきているのがわかる。
「大丈夫よ、私は優しいの。そんな事はしないわ、うふふっ」
香りを擦りつけながら、手を背後へ回し、壊さないよう、慎重にその体を抱きしめる。
「そんな事言って、誘っても駄目だ……んっ……ひっ……全部聞いてる……だから……あっ」
背中を擦る度、体がビクビク跳ねて、男の声が上擦る。
「ええっ、誰にぃ? はぁー、誰に聞いたのぉ……んんっ……んちゅっ」
「うわっ……そんな事言えない……言ったら……そいつに殺され……んぁ……ああっ」
舌を伸ばし、耳にキスした途端、男の体が一気に固くなった。
そこから、頭全体を溶かすように、少しずつ、男の思考を犯していく。
「どの道死んじゃうじゃないそれ、大丈夫よ、言ってくれれば私は気持よくしてあげるだけ」
徐々に、舌を中に侵入させ、同時に、反対側の耳にも指を入れていく。
「だから教えて、ね、少しだけ我慢すれば、もっと体の芯まで溶かしてあげるわよ、うふふっ♪」
指をくちゅっと動かす度に、目の前の人間が無様な声を上げる。
「言いたくないの、もっと、私にお耳を犯されたくないの?」
「んぁ……そんな事……耳……あっ……やめ……んぁ……やめてっ!」
「本当にやめてほしいの? ほぉら、もっと素直になりなさい」
言葉に合わせて、舌先を、つんと耳の奥まで伸ばしてみる。
瞬間、男が壊れたような悲鳴を上げて、下半身にじわっと何かが溢れたのがわかった。
「あら、やだ……うふふっ、少しお耳レイプしただけで、じわぁって、何かが出ちゃってるねぇ」
「はぁ……はぁ……出てない……んぁ……やぁ……淫魔……お前のせい……だっ……あっ」
まだ少し理性があるようだ、舌を耳の中でかき回しながら。
片方の手を、男のズボンの中へと侵入させる。
「ふーん、じゃあこれは何かなぁ、うふふっ、このトロトロの透明な液体、ん……やんっ、とってもHな匂いがする」
射精寸前の、ギリギリの所で踏みとどまった人間が出す愛液、先走り汁。
強がって、必死に射精をこらえてるのが、子供の淫魔でもわかる。
「偉いねぇ、よく我慢できたねぇ、じゃあやめちゃうよ、お耳クチュクチュやめて、私帰っちゃうよ」
クチュっと舌を引き抜き、溶けかけている男の顔をじっと見つめる。
「いいの、本当にいいの? 少し素直になるだけで、ピュって、気持よく射精できるのになぁ」
「はぁ……はぁ……うっ……ああっ」
見つめられるだけで、下半身に触れる性器がどんどん大きくなっていく。
香りを擦りつけられ、一面がサキュバスのフェロモンに包まれた中、必死に抵抗しているのが伝わり面白い。
「決定権はあなたにあるのよぉ、ほぉら……今の自分が一番したい事、いいなさい……んっ……んぁ」
後は少し、張り詰めた心に針を挿すだけ。
甘く語りかけながら、舌を伸ばし、ほんの少しだけ、鼻先を軽く舐めてあげる。
「あっ……あっ……駄目……んああっ!!」
瞬間、理性が壊れた音が聞こえ、一気に男の精液が噴出し始めた。
「やぁん、凄い射精♪ もぅ、逝くなら逝くって言いなさいよぉ……あぁん、どんだけ溜めてたのよこれ」
これは予想外だった、突然の射精に、服を脱ぐ時間も勿体無いので、
少しでも吸精できるよう、下着をつけたまま、ゆっくりと腰を動かし間接的に精を味わう。
「さすがに直に、淫魔の体液を擦りつけるのが反則だったかしら、やん、そんなすぐに壊れちゃ駄目よ」
「ああっ……止まらない……逝っちゃう……死んじゃう」
「大丈夫よぉ、落ち着きなさい」
それに、こんな程度で死なれても困る。
もう少し楽しませて欲しい、ギュッと抱きしめながら、再び耳に舌をいれ、ゆっくりと心を覆い尽くしていく。
「んぁ……ほぉら、私が命令してるのよぉ……こんな程度で死んだらもったいないわよぉ……もっと最高に気持ちよく、ピュッピュしたいでしょ」
粗相をしたペットに命令しながら、耳元で、じっくり誰がご主人様か思い知らせていく。
「あなたを、こんなに気持ちよくしてあげたのはだぁれ?」
「それは……あなた……セレン……様」
「うふふっ、よく言えました、はいご褒美♪」
なかなか物覚えのいい子だ、ご褒美にもっと舌をねじ込んであげよう。
「んぁ……ひっ!」
再び体が跳ね、少しずつ、ペットの射精が収まり始めた。
「あははっ、そうそう、よく命令がわかりましたねぇ、私の毒が回り始めたかしらぁ」
淫魔の体液を注入され、毒で操られる生物のように。
少しずつ、私の意のままに、目の前のペットが支配され始めた。
「あっ……うぁ……射精、止まった」
「うんうん、止まったね、良かったね」
「でもまだ逝ったみたいな気分……何、これ」
体の変化に戸惑っているのか、不安な眼差しを、ペットがご主人様に向けてくる。
「大丈夫よぉ、私が命令しない限り、あなたは逝かないから大丈夫、多分」
本当に多分、一度に強烈な快楽が襲わないかぎり、勝手にこのペットが粗相をする事はないだろう。
「だからぁ、さっきの質問、答えてくれるかな……んっ……んぁ」
再び、耳の中からペットを刺激する。
「んひぃっ……ああっ……ああっ!」
ゆっくり舌先でかき回しながら、答えなさいと、奴隷の思考に命令する。
「それは……淫魔……他のサキュバスに……命令……され……たっ!」
「へぇ、他のサキュバスねぇ……うふふっ、ありがとう♪ ちゅっ♪」
快感に耐えたご褒美に、軽く頬に口づけをしてあげる。
その瞬間、また少しだけ、ペットが射精をしたのがわかったが、ご主人様は心が広いので見逃してあげる事にした。
「それにしても他のサキュバスねぇ、妹がそんな事をするとはまだ思えないし……んーっ」
椅子から立ち、少し頬に手を当て考える。
「でも私がこうしてこっちの世界に呼ばれているんだから、他にも同じようなサキュバスがいても当たり前よね」
そういえば男が持っていたナイフは、この世界の物とは思えなかった。
きっとこちらの世界に来たサキュバスが、武器として与えつつ、軽く動きを仕込んだのだろう。
「それにしても命を狙うなんてひどいわ、私みたいな平和主義者の優しいサキュバスを襲わせようとするなんて」
正直少しカチンと来た、もし出会う機会があれば逆に思い知らせてやろう。
そのサキュバスの餌という餌を全部奪って、飢えたその淫魔に命乞いをさせてやる。
「よし、結論はでたわ。そういうわけで」
振り向くと、例のサキュバスの餌その1が、ビクビクしながら椅子に拘束されている。
「ごめんねぇ、命は取らないって言ったけど、今からあなたの事、吸い尽くしてあげる♪」
言葉を聞いた途端、餌から話が違うという視線が飛んできたが、気にしない事にした。
そもそもこいつが私に襲いかかってきたのだ、高貴な淫魔に逆らった人間がどうなるか、わからせるのが義務だ。
「でもあなたは幸せよ、最高の快楽に包まれながら、ドピュって、精を吐き出して逝けるんだから」
もう一人のサキュバスより、私に吸われたほうが幸せだろう。
餌が涙を流しながら、私の心遣いに感謝をしている、大きく歓喜の声まで上げられて、サキュバス冥利につきる。
「はい、じゃあじっくり、もっとフェロモンを吸い込ませてあげるわね」
そう言うとブーツを脱ぎ、ゆっくり、男の顔に近づける。
「太ももまでみっちり包んでた淫魔の脱ぎたてブーツ♪ 私のとっても濃い匂いがする所、たっぷり吸わせてあげる♪」
私の言葉に、首を振ってまで喜んでくれている、なんて可愛い餌だろう。
でもそれだと上手くブーツを押さえつけられない、片手でしっかり頭を固定し、焦らすようにゆっくり、鼻先にブーツを押し付けた。
「んんっ! んっ! んんっ!!」
「やんっ、暴れないのぉ♪ ほぉら、ゆっくり深呼吸、深呼吸♪」
黒いブーツの入口から、サキュバスのフェロモンを擦りつけられ、男が言葉に出来ないような声を上げる。
「このブーツ、今日1日ずっと履いてたからね、甘い匂い、いかがかしら?」
男の下半身に染みが広がっていく、可哀想なので下着ごと引き下ろすと、あっという間に膨らんだ性器が出てきた。
「やぁん嬉しい♪ そんなに私の匂いがよかったんだ♪ ほぉら、だから遠慮しないでいいのよ♪」
頭を押さえつけ、じっくり、サキュバスのフェロモンを焼き付けさせていく。
「まぁ、まぁ♪ どんどん大きくなってる、ビクビク震えちゃって、あははっ、もう逝きそうじゃない♪」
「やめてぇ……Hな匂い……甘いフェロモンいや……壊れちゃう」
別にいい、快楽に埋もれながら壊れてしまえ。
駄目押しとして、指先でツンと、無様に勃起した性器を突いてあげた。
「んひぃ!! ああっ!! いやっ!! あああっ!!」
「あははっ、逝っちゃった! ブーツのフェロモンに負けて、少しおちんちん突かれただけで、ピューって精液出しちゃった!」
人間って本当に面白い、サキュバスの思い通りに射精してくれる。
「ひぃいい!! ああああっ!! 逝ってるぅ!!!」
「うんうん、逝ってるね、気持ちいいね、良かったね♪」
白目を向きながら、椅子ごとガタガタ揺れて射精が止まらない。
「それじゃあそろそろ止めようか、こんな早く死んだらつまらないものね」
そう言いながら、パッと、男を支配している淫魔のブーツを離してあげた。
「はい、射精が止まった♪ うんうん、いい子ね♪」
「逝くっ、まだ逝く! ああっ、駄目、止まって……あああああっ!!」
……おかしい、命令したのに射精が止まらない。
それどころか、男の悲鳴がどんどん大きくなっていく。
「はいストップ、ほら止めなさい! 私が命令してるのよ、わからないの!」
軽く頬を叩いても射精が止まらない、むしろ逆に量が増えている。
「んー、まぁしょうがないか、思ったより軟弱なのね、人間って」
壊れてしまったものはしょうがない、強いて言えばもう少し、この餌を拷問したかった。
下着を脱ぎ、射精したままの性器を、ゆっくりと下半身で呑み込む。
「うふふっ、お疲れ様……もう眠っていいわよ、最後にキスしてあげる」
そのまま、耳の中を散々レイプした舌先を見せ、今度はそれを、ゆっくりと唇に押し込んでいく。
「んぁ……やだっ……まだ……死にたく……ない……んっ……んふっ!」
「だーめ、もうあなたは助からないの、だからせめて、快楽の中で死になさい」
強く抱きしめ、唇と性器両方から、じっくりと精が吸収され始めた。
「んふっ……んんっ……んっ……いやっ……やだっ!」
餌の頬を涙が伝う、快楽に溺れながら、最後の抵抗をしているのがわかる。
「ほら、もう素直になりなさい……そうよ、そう」
だがそれも時間の問題だ、少しずつ、餌から力が抜け始めた。
「うんうん、いい子ねぇ……物分りのいい子はご主人様……嫌いじゃないわよ……うふふっ」
止めとして、再び、両方の耳へ指先を入れてあげる。
「ビクビクして可愛い……ほらっ、逝きなさい」
コリッと少しだけ、中をひっかいた瞬間、
今までに無い勢いで餌が跳ね、全てが、私の中に吸収されていくのがわかった。
「うふふっ、お休みなさい……可愛い淫魔の餌君♪」
それにしても、私を狙うサキュバスが気になる。
何としても見つけよう、そして、どちらがより高貴なサキュバスか、わからせてやる。