淫魔の搾精日記

カーテンを締め、部屋の明かりを消し、

真っ暗な空間の中、数本の蝋燭を立てわずかな光を作る。

「こういうのは雰囲気が大事なんだよな」

いかにも悪魔を召喚できそうな空間、床には見よう見まねで描いた魔法陣。

これだけ用意すればきっと、何かが召喚できるはず。



「ええとこれで、後は……0時丁度に合わせて呪文を唱える」

腕時計に目をやる、よく見ると後少しで0時だ、ギリギリ間に合ってよかった。

アナログな召喚陣の前で、呪文を印刷したコピー用紙を片手に持ち、ドキドキしながらその時を待つ。

「……まぁ、駄目で元々だし」

まさか本当に呼べるとは思ってない、こういうのは気持ちが大事だと思う。

これまでも夜ひっそり窓を開けたり、ヘッドマウントディスプレイで擬似的に召喚できないか本気で考えてきた。

「よし、時間だな……」

でも気持ちだけは本当だ、精一杯の心をこめ、印刷した紙に書かれた召喚の呪文を唱えた。



「はいはーい、こんばんわ。私を呼んだのはあなたかしら」

…………

本当に出た、目の前で悪魔……淫魔だろうか、羽の生えた女性が立っている。

「ああそうね、自己紹介がまだだったわ、私はサキュバスのセレン」

サキュバスが近づき、吐息を吹きかけてくる。

正直それだけで倒れそうだ、自分の足が震えているのがわかる。

「それで君は……んっ……んっー……うんっ、そうかぁ」

何かを値踏みするかのように、サキュバスが下から見上げてくる。

「さてさて、なんで君は私を呼び出したのかな」

まさか本当に出てくるとは思わなかったので、特に何も考えていなかった。

「なんでもしてあげるわよ、嫌いな人を吸いつくしちゃってもいいし、君に期間限定の特別な力を与えてもいいわね」

羽の生えた女性が、その指先でこちらの胸を撫でてくる。

紫の長い髪、大きな胸、それらを見せつけるような露出度の高い衣装。

特典カードに釣られて登録した、携帯電話のゲームを思い出す。



「……がしたい」

「んー、聞こえないよ?」

頬にサキュバスの顔が触れる、吐息が耳にかかる。

こんなのを見せられたら、淫魔が目の前にいたら、反射的に言葉が出てしまう。

「……ッチなことが……したい……です」

「まだ声が小さいよ、ほらほら、素直に言わないとお姉さん帰っちゃいますよぉ」

あまりに突然の出来事が続きすぎて、考えが回らない。

もう少し、落ち着いた方がいいんだろうか。

「私も少し期待してるんだけどなぁ、こんな風に呼び出されたのも久しぶりだし」



気がついたら、ズボンが脱がされていた。

大きくなってしまったあそこの前で、サキュバスが意地悪そうに笑っている。

「はい、言いなさい……あなたの願いを、何でも叶えてあげるわよ」

「……欲しい」

声が、勝手に出る。

「ほらぁ……もっとハッキリ……言うの」

我慢していた言葉が、淫魔の冷たい目線に促されるように、

「舐めて……欲しいです」

小さいが、ハッキリとした声で、吐き出された。

「いいわよ、その代わりあなたの命をもらうわね」



それはちょっと……という間もなく、性器がサキュバスの口に呑み込まれてしまった。

「んふっ……はい、余計な発言は認めないわよ」

「うわっ……まっ、待って」

急な刺激に、思わずサキュバスの頭を抑えこんでしまう。

「やん、そんなに私におちんちん舐めて欲しいの……んふっ……そんな焦らなくてもいいわよ」

ひき離したくても、下半身がくすぐったくて、力が入らなくて、そのまま地面に座り込んでしまう。

「んふふっ……んぶっ……んー……これはあんまり使い慣れてないおちんちんねぇ」

舐められて、口の中でめちゃめちゃにされて、下半身が麻痺してきた。



「坊やってまさかセックスは未経験なのかな……んーんっ……うふふっ」

体がしびれて、温かい何かにもみくちゃにされている感覚だけがあって

「こういうのは初めて? ほーら、喉奥深くまで呑み込んじゃうわよ……んふっ」

吸われる、本当に、サキュバスに精を吸われちゃう。

「やん、逝っちゃいそうね……おちんちんがプルプル震えて我慢できなくなってるみたい」

うわっ……あっ……ああっ……逝っちゃう。

「ほらほら逝きなさい……サキュバスの中に命を……吐き出しちゃえ」

「うわあああっ」

麻痺した下半身の中、ちんちんが何かに暖かく、ギュって締め付けられるのがわかった。

当然そんなのに我慢できるわけ無く、そのまま、淫魔の中に精液を吐き出してしまった。



「はぁ……はぁ……」

良かった、まだ生きている、死んではいない。

「んっーんっ……まぁ最初はこんなものね」

倒れこんだこちらには目もくれず、サキュバスは自らの衣服を脱ぎ始める。

胸元からおヘソまで、大きく開いている、ドレスのような上着。

下半身にある、淫魔の秘部をわずかに隠しているだけにすぎない、黒く細いTバック。



「やん、恥ずかしいですわ、そんな目で見ないでくださいな」

わざとらしく、ぶりっ子のようなポーズを見せ恥ずかしがるサキュバス

衣服を脱ぎ、身にまとっているのはソックスだけになりながら、淫魔がゆっくりと近づいてくる。

「はい、君にプレゼント。大丈夫よ、服の予備ぐらいあるから」

「えっ」

そのまま、サキュバスは脱ぎたての衣服を顔にかぶせてきた。



「うわっ、わっ」

突然視界が塞がれ、淫魔の香りに包まれ、わけが分からずパニックになる。

「あははっ、さすがに直接下着を押し付けられたら凄いわね、あっというまに大きくなっちゃった」

熱くなった下半身を、淫魔が手で触っている。

何かを確認するかのように、これからの準備をするかのように。

「素敵よー、Tバックを被せられて、その上からドレスで覆われたその姿、可愛いわ♪」



二重の拘束のせいで、全然下着が解けない。

動けば動くほど、頭がふわふわしてくる。

「そんなに焦っちゃうとすぐ狂っちゃうわよ、ほらほら、死ぬ前にもっと快楽を味わいたいでしょ」

下半身で、性器の辺りで、何かがクチュクチュ言っている。

ヌメっとした何かが……性器を呑み込もうとしてくる。

「はい、それじゃあ君のおちんちん、食べちゃいまーす♪」



うわっ、呑み込まれた。ちんちんが暖かい何かに食べられた。

「んふんっ……あんっ……坊やもこういうのが良かったんでしょ、サキュバスとこういう事がしたかったんでしょ」

早く、早く解かないと。

顔にかぶさった下着を取って、淫魔を振りほどかないと。

「あははっ、必死に暴れて面白いわねぇ。なぁに、そんなに気持ちいいの……んっ……きゃん♪」

体が、ビクンって跳ねた。

入れただけなのに、少しグチュグチュされたのに……ビクビク精液が出てる。

「はぁん、我慢が足りない坊やねぇ。そんなにお姉さんの中に出したいんだ」



少しでも気を抜いたら、またすぐ逝っちゃいそうだ。

なんとか、せめて顔の下着だけでも外さないと。

「うふふっ、そうよそう、そこがちょうど紐の部分よ」

下半身に、何かが打ち付けられる感触がある、

大きく柔らかい何かが、グチュグチュと精を吸い上げる音。

「そこを引っ張って……うん、後はドレスも一緒に外せば……はい、よくできました〜♪」

やっと、やっと淫魔の香りから開放された。

「はい、どう? 暗闇から抜けたらおちんちんを食べてるお姉さんですよ♪」

でも絶望は続いていて、淫魔の食事は続いていて、

目の前では顔を赤くしたサキュバスが、お尻を打ち付け精を絞りとっていた。



「やだ……死ぬのは……助け……うあっ」

「あんっ♪ また逝った♪ でもまだまだ、どんどん逝かせてあげるわよ」

こちらの言葉を塞ぐように、サキュバスが胸元に顔を引き寄せてくる。

「はい、おっぱいの中で眠りなさい。あたたか〜いおっぱいに包まれながら、気持よく死んでね」

引き離そうともがいても、それが逆にサキュバスに抱きついているみたいになってしまう。

淫魔の胸に埋もれて、抱きついて、直接命を吸い取られてる。

「あんっ♪ どんどん入ってくるわぁ、あなたの命」

だんだん、力が抜けてきた。

「良かったわねぇ、こういう事がしたかったんでしょ。こうして、私に吸い尽くされたかったんでしょ」

意識が遠くなる……死んじゃう。

「昔みたいに……あの時みたいに、サキュバスとセックスしたかったんだ♪」



えっ……昔……あの時。

「覚えてるわよ、坊やの小さい時の顔。あの時は夢の中にお邪魔させてもらったのかな」

喋っている間も、どんどん精が吐き出さされていくのがわかる。

胸の中で、暖かくて柔らかい淫魔のお腹に、ドクドクと精液が出て行く。

「あなたはこれが初めてじゃないの、小さい時、お姉さんに夢の中で犯されてたのよ」

Hな夢をみた事は何回かある……でもそんな夢を最初にみたのはいつだろう。

「それからずっと憧れてたのねぇ、こうやってサキュバスに会って犯されたかったんだ」

つまり今自分はこうなったのも……憧れも、全部はこの眼の前のサキュバスのせい?

「いいわよ、夢を叶えてあげる、ほら、死になさい」



「待っ……待って……うっ……うああっ!」

ちんちんが、一気にギュって……グチュって締めあげられた。

一滴も残さないように、ドクドクと体液が吸い上げられていく。

「うっ……あっ……ああっ」

「あははっ、手足がピクピクしてる♪ いいわよ、ほら逝っちゃえ」

幼い時に犯されたサキュバスに、性癖を植え付けられたサキュバスに、

大人になってまた……犯される……殺される。

「ほら、ほら逝きなさい……逝って、出して、死んで!」

これで……良かった……こうしたかった?

そんな……こと……うっ……うあああああっ!!!



「んふんっ♪ んっ……ふふっ、おやすみなさい、可愛い坊や」

………んっ……ううっ。

「あら、まだ生きてるわね。本気で吸い殺すつもりだったのに、頑張るじゃない」

薄暗い視界の中、淫魔が感心した顔でこちらを覗きこんでいる。

「いいわよ、もう少しこの世界を観光したいし、その間だけ生かしてあげる」

ゆっくりと、サキュバスが顔を近づけてきた。

「ひと通り遊んで、帰る時になったらまた来てあげるわ、その時にあなたの答えをちょうだい」

そのまま、口が……淫魔の唇で塞がれる。



「どんな願いを叶えて欲しいのか、それまで考えておいてね」

息が……できない……せっかく死ななかったのに……また、眠っちゃう。

「ふふっ……それじゃあ、また会いましょう……んっ……んんっ」

甘い口づけで……意識が無くなる。

まぶたが重い……眠っちゃう。



「お休みなさい坊や、いい返事を期待してるわね」

消えていく意識の中、最後に見たのは、淫魔が窓から飛び立っていく姿だった。



その2へ



小説置き場に戻る inserted by FC2 system